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無効記載事項

無効記載事項

“無効な記載事項”とは

 
離婚当事者双方が納得し、協議をもって合意に達した事項であるとしても、その合意自体が実は無効なものであったという場合です。

この場合、当該合意自体が無効なので、離婚協議書に記載された当該事項は無効なものであり、なんら効力を有しません。もちろん、公正証書にすることもできません。

具体的には、

1. 養育費の請求を一切放棄する合意

2. 子どもとの面接交渉権を一切放棄する合意

3. 離婚後、親権者の変更を申立てない合意

4. 離婚後、戸籍筆頭者の氏を使用しない合意

5. 違法な高金利の利息の合意

6. 財産分与、慰謝料などの支払を長期分割払いにする合意

などです。

離婚協議書は、離婚夫婦双方の合意があれば成立し、離婚後においてお互いにその内容を守っていけば何ら問題は生じないとも思われます。

しかし、離婚夫婦双方で協議した事項が、一方的に子どもの権利を侵害するものであったり、常識的に考えて一方当事者を不当に拘束し、不利益を与えるものであれば、法律による保護を受けることができません。

せっかく、夫婦双方が話し合い合意に達したものであっても、このように無効となれば無意味に帰すことになります。

このような事態を防ぐためにも、離婚協議書の作成の際には、是非当事務所にお任せ下さい。
無駄な時間と労力を消費しないようにしましょう。

1. 養育費の請求を一切放棄する合意

子どもの親権・監護権を譲ることなどを条件に、今後一切の養育費の請求を放棄するような合意は、たとえ双方の合意の上で離婚協議書にその旨記載したとしても、無効です。  
当然、公正証書にもできません。

なぜなら、養育費は子どもが発育し、今後生活する上で必要なお金であり、いわば子どもの権利として認められるものだからです。
子どもは、親に対して、扶養を請求することができます。養育費は、いわばそれが具体化されたものといえます。

従って、養育費の請求を一切放棄する合意は無効です。

2. 子どもとの面接交渉権を一切放棄する合意

子どもと親権・監護権のない親が今後一切の接触を禁止する合意は、たとえ双方の合意の上で離婚協議書にその旨記載したとしても、無効です。

当然、公正証書にもできません。

なぜなら、面接交渉権は親が子どもに会う権利であると同時に、子どもにとっても親に会いたい、親を知りたいという権利だからです。

親の都合で、子どもが親に会えないとすることは、一方的に子どもの権利を奪うことになります。
従って、子どもとの面接交渉権を一切放棄する合意は無効です。

3. 離婚後、親権者の変更を申立てない合意

親権者を一方当事者に決めた場合でもその後の事情で変更した方が良いという状況になった場合、家庭裁判所は調停・審判により親権者を変更することができます。

すなわち、民法は、子の利益のため必要があると認めるときは親権者の変更を認めているのです(民法819条6項)。

従って、離婚後は親権者の変更を申し立てない、との合意は、たとえ双方の合意の上で離婚協議書にその旨記載したとしても、無効です。

4. 離婚後、戸籍筆頭者の氏を使用しない合意

結婚の際に氏を改めた配偶者は、離婚によって結婚前の氏にもどります(離婚復氏)。

しかし、復氏によって社会生活に支障を来すことがあるので、離婚後3ヶ月以内に届け出ることにより離婚の際に称していた氏を継続使用することができます。

従って、離婚後は戸籍筆頭者の氏を使用しない、との合意文をあらかじめ離婚協議書に記載しておいたとしても、戸籍筆頭者の氏を使用しない合意は無効です。 

当然、公正証書にすることもできません。

5. 違法な高金利の利息の取り決め

利息制限法を越える利息の取り決めは、違法な取り決めであり、これを離婚協議書に記載したとしても、無効です。

当然、公正証書にすることもできません。

6. 財産分与、慰謝料などの支払を長期分割払い

財産分与(金銭その他の財産)は一括払いが原則です。
慰謝料の性質上、できるだけ早い支払いが実現されるべきだからです。

そして、慰謝料は300万円程度が相場であり、これを数年で支払うことは可能です。
従って、慰謝料や財産分与について何十年も超えるような長期分割支払いにする合意は、たとえ双方が合意したとしても、無効です。

当然、公正証書にすることもできません。

その他

公序良俗に違反する場合や法律に違反する場合は無効です。

また、一般常識から理解できないような取り決めや条件についても無効となる可能性があります。

さらに、騙されたり、脅されたりしてなされた合意についても、後日、取り消すことが可能です。

お気軽にお問い合わせください。 TEL 06-7161-0102 受付時間 9:00 - 18:00 (土・日・祝日除く)

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